黒留袖の家紋について教えて!!


黒留袖家紋

黒留袖とは着物の格では第一礼装であり、最も格の高い礼装である着物。
結婚式に列席する母親をはじめ両家の親族、仲人夫人の着用する着物です。
この黒留袖の“家紋”について悩む方も多いようです。

実家と嫁ぎ先が離れていたりすると、土地に根差した慣習の違いにより、
身内から不快に思われた、というケースもあるようです。
そこで、今回は黒留袖の家紋についてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

家紋の扱いについては、地域的なことや各家々の慣習など様々な考え方があるので、
「これが正しい!」ということはありません。

 

黒留袖レンタルの家紋 五三の桐の紋って?

自分の家の家紋がない、あるいは家紋を知らない場合に便宜的に桐の紋を入れるようになったのが始まりです。
オールマイティーという考え方もあり、近年ではレンタル衣装などに入れられていることが多いです。
それだけにレンタル衣装の印イメージが強くなってしまい、旧家の方や家紋にプライドをお持ちの方には不快で許せないという方も多いようです。
家に家紋があり、自分の着物を着るのでしたら自家の紋を入れたほうがよいでしょう。

 

貼り紋を活用しよう!

最近では、家紋のワッペンのようなシール「貼り紋」があります。
レンタル店によっては、各家庭の紋を別に貼り付けてくれる時もあるし、自分で家紋シールを注文して貼る場合もあるようです。
もしも「身内で家紋について揉めそう・・・」ということであれば、家紋シール作成販売のサイトはたくさんありますので活用するのもよいでしょう。

 

女紋って?

「祖母→母→娘へ」と女性にのみ受け継がれる家紋のあるお家・そういう習慣のある地域ですと、女性は嫁いでも、嫁がなくても生涯母から受け継いだ「女紋」をつけます。この慣習は主に西日本のものです。

 

紋入れ替えって可能?

紋入れ替えもできますが、生地や染料の質で難しいこともあります。
紋の入替や染め替えが可能かどうか、する価値があるかは、生地を見てもらわないと確かなことは分かりません。
お近くの呉服店や着物店に相談するのがよいでしょう。

 

黒留袖を自分用に作る場合、家紋は嫁いだ先の家紋を入れる?それとも、旧姓の家の家紋を入れる?

「女紋」の習慣がない地域ですと、
嫁入り前にあつらえた着物・嫁入り道具として実家がお金を出した着物には実家の家紋をつける。
結婚後にあつらえた着物や結納時婚家が費用を出し作ってくれた着物には婚家の家紋を入れる。

というところが多いようです。
また、嫁入り道具として実家が費用を出して揃える着物でも、黒留袖のお祝いの時に着る着物には婚家の家紋を付け、不幸の際に着る喪服には実家の家紋を付けるという地域もあるようです。

 

紋の位置

背中・両後ろ袖・前胸元に合計5つを入れるのが正式です。
色留袖の場合は、5つに限らず3つ紋・1つ紋などの数が少ないもの、または無紋の場合もあります。
kamonichi
参照元:sakuracom.net
フォーマルの着物については、色々と悩むものです。
今回のような「家紋」について、もし悩まれたら、ご家族に相談するなどして対応しましょう。

 

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投稿者: 着物推進会員

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