出典:http://www.dinos.co.jp/c3/005064071/1a1/
突然ですが、みなさん、着物の正しい収納方法ってご存知ですか??
近年、若い方々にも着物人気が高まってきたと同時に、気軽に着物が手に入るようになりましたが、収納・保管方法はまだまだ正しく浸透してないように思います。
着物の収納といえば、一番に思いつくのが桐ダンスですが、そもそもなぜ着物の収納は桐ダンスなのでしょうか?
桐ダンス以外だと、着物はどうにかなってしまうのでしょうか?
大切な着物をより長く着続けるために、適切な保管方法は学んでおきたいものですよね。
そこで今回は、着物の収納のコツと適切な保管方法についてまとめてみました。
ぜひ、あなたにあったベストな収納方法を、考えるきっかけにしてみてくださいね!
どうして桐ダンスが良いの?その理由について徹底解説!!
出典:http://withplace.info/archives/1901
桐箪笥がよいという一番の理由に、桐箪笥は湿気を寄せ付けにくいという特徴があるからです。
湿気が多いと着物によくないのは、着物が「湿気を嫌う」から。
つまり湿気の多いところだと、着物にカビが生えやすくなって、着物を傷めてしまうからです。
日本の風土は多湿なので、長期間保管されていると、どうしてもカビが付きやすい環境になってしまうのです。
そこで、吸湿性に優れた桐なら、湿度が高くなると湿気を吸収して膨張します。
そして湿度が低くなると湿気を放出し収縮します。
桐箪笥が雨の日に開けにくく、天気のよい乾燥した日には、すーっとあくのはそのためです。
湿気の多いときに膨張した桐箪笥は、箪笥の気密性を高めるので、外気の湿気が入りにくくなり着物に余分な湿気が含まれにくくなるわけです。
それで着物は余分な湿気をためることなく、カビの発生を予防できるというわけです。
逆に、湿度が低くなると箪笥が収縮し、隙間ができます。
すると箪笥の中に、湿気を取り込みやすくして、自動的に箪笥内の湿度が一定の範囲で保たれることになり、カビの発生を防ぐことができるのです。
このような理由で、「着物は桐箪笥に」といわれるわけです。
引用:きもの物語サイトより引用
一番の大敵、カビから着物を守ってくれるというだけでなく、桐自体が虫が付きにくい、燃えにくいという特性もあるようです。
このような理由から、着物には桐ダンスが最適とされているんですね。
オススメの収納ケースを紹介します!
とは言っても、桐ダンスは高い!それにそもそも桐ダンスを収納する場所すらない!といった方もたくさんいらっしゃると思います。
そんな桐ダンスに取って代わる編集部イチオシの収納ケースをいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
その1*「無印良品」の衣類用収納ケース
出典:http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4547315276929?searchno=5
「無印良品」の衣類用収納ケースに65㎝×40㎝×18㎝のものがあります。
洋服の収納に便利ということもあり、すでに使用されている!という方も多いのではないかと思います。
この収納ケース、実ははきものを畳んで最後に三つ折りにした時ちょうどすっぽり収まるくらいのサイズになるんです!
また、18㎝の深さは袷のきものが5枚入れてちょうどくらいの大きさのため、重ねる枚数としても適切な量になりますね。
その2*「ニトリ」の2ウェイオープンBOX
出典:https://www.nitori-net.jp/store/ja/ec/8400194s?ptr=item
40×55×18cmの着物収納にぴったりのサイズ感。
こちらの便利な点は開け方が2通りであること!使う向きに合わせて開けられるスグレモノなんです!
その3*ニトリのスチールラック
出典:https://www.nitori-net.jp/store/ja/ec/8791031s?ptr=item
幅65×奥行40×高さ90cmの着物収納のジャストサイズ。
これなら通気性を心配することなく、安価に収納が可能になりますね!
着物の数に合わせて、ラックの段数も選べます。
スチールラックはお近くのホームセンターで気軽に手に入ると思われますので、ぜひ検討してみてくださいね!
知っておきたい!着物収納の注意点
出典:https://tam1sensa1.wordpress.com/2012/01/
着物を着る際、知らない間にシミが出来ていたり、変な場所にシワが出来ていたり・・・。
収納ケースについてはイメージがいただけたことと思いますが、ここからは、実際の収納のコツ、注意点について学んでみたいと思います。
着る直前に慌てないために、着物のプロが教える収納術をまとめてみました。
次回気持ちよく着るために、ぜひチェックしておいてくださいね!
その1*たたむ前に「風通し」を!
脱いだきものはすぐたたまずに、きものハンガーに掛けて風通しをします。
汗や体のぬくみを取るだけでなく、シワを伸ばす効果もあります。
どうしても取れないシワは、裏からあて布をして、軽くアイロンをかけましょう。
特に汗シミのつきやすい夏物の場合は、脱いだらすぐ、汗がついた衿に固く絞った濡れ手ぬぐいを当てて汗を取り、風通しをしましょう。
羽織は上に着るものですから、5分間ほど風通しをしたら、そのままたたんでもかまいません。
その2*着物は1枚ずつ「たとう紙」に包むこと!
出典:http://www.tatousi.com
たとう紙。
100円ショップでも揃います。
安価なものでも問題はないですが、1年に1回取り替えることが望ましいです。
その3*着物を積み重ねすぎないこと!
着物は1枚ずつ着物用の「たとう紙」に包みましょう。
このとき、着物を重ねすぎるとしわや型崩れの原因になるため、5枚以上は重ねないようにしてください。
その4*乾燥剤、防虫剤は1種類のみ使用すること!
乾燥剤、防虫剤を併用しても問題はありませんが、何種類も使用せず、1種類に絞って使用することが大事です。
何種類も使うと、化学反応を起こし着物に変色やシミが出て傷めることがあるからです。
また、防虫剤・乾燥剤は、きものや帯に直接ふれないようにタンスや衣裳箱の四隅に入れましょう。
その5*新鮮な空気に触れさせること!
本来は1枚1枚虫干しするのが理想的な保存法です。
虫干しの時期は、1年中で一番乾燥している11月~2月ごろまでの、4~5日晴天が続いた風のない日を選びます。
ただ、なかなかそのような場所も時間も無い、という方は、押入れを開け、衣装箱のふたを開けたりして、新鮮な空気を常に入れ替えましょう。
プラスチックケース収納でも、これを常々心がけておくだけで問題ないと思います。
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いかがでしたか?
着物の収納術、ポイントを押さえておけば怖がることはないことがわかりましたね!
大事な着物を末長く愛用するために、ぜひ実践してみてくださね。