着物の柄と季節を合わせとは?着物の柄について教えちゃいます!


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更新日時:2018年10月23日
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着物は色や柄で季節を表現することに加え、素材でも季節を表現することができます。
着物は、奥が深く、趣深い装いだということが感じていただけると思います。
季節ごとの柄や色を取り入れるのはもちろんですが、和装は実際の季節より一足早い時期の柄や色を取り入れるのが粋と言われており、なんだか難しいと感じる方も多いと思います。
そんなお悩みにお答えするために、今回は季節ごとの柄はもちろん具体的にいつ着用するべきかご紹介いたします。
季節ごとに何着も準備できない、そんな方には、季節を問わない通年着用することができる柄についてもご紹介していますので必見です!
イベントに着物で参加する予定の人や、着る予定はないが、着物に興味はあるが手が出せていない方もぜひ着物の選びのご参考にしてみてください。

 

目次
着物の柄と季節の合わせ方とは
季節ごとの着物の柄の選び方とは?
 ∟春にオススメのカラー、柄
 ∟夏にオススメのカラー、柄
 ∟秋にオススメのカラー、柄
 ∟冬にオススメのカラー、柄
着物の柄の定番?覚えておきたい着物の柄一覧
 ∟1.蝶柄
 ∟2.桜
 ∟3.唐花や唐草
 ∟4.吉祥文様、有職文様
着物の柄に合わせた帯の選び方
 ∟夏着物には、涼やかな柄、素材感の帯でスタイリッシュに
 ∟帯もあえて色味で勝負!粋な秋のチョイス
着物の柄に合わせたコーディネート
 ∟帯もあえて色味で勝負!粋な秋のチョイス
 ∟とんぼ柄で初夏を表現!涼やかコーディネート
 ∟温かみのあるカラー、草花で秋を表現!大人のコーディネート
 ∟菊の花全開!冬の王道コーディネート!

 


出典:https://fotowa.com/coming-of-age-ceremony
着物は、季節ごとに旬の草花を柄に取り入れて、それぞれの季節を先取りして、折々の四季を表現しています。
季節の先取りってどのくらい先の季節なのかわからないですよね。
解説しますと、季節の先取りという意味は季節の後取りをしないという意味です。
満開の桜が散ってしまった時期に桜の柄は野暮で着るには遅すぎるという意味です。
桜が蕾の時や、咲き始めの頃に桜の柄を取り入れることが粋な着こなしになります。
その季節が感じ始めらる頃と思っていただいて大丈夫です。
それでは、各季節にふさわしい柄についてご紹介いたします。

 

 

 
桃、桜、菖蒲、藤、椿、牡丹などの柄が入っているのが、春に着る着物です。
春のカラーはピンクや若葉色などのパステルカラーで優しい色合いがふさわしいです。
着用できる期間は3月〜5月程度です。
 

参照元:http://www.online-kimono.jp/products/7901.html
牡丹の花柄です。春にぴったりの素敵な着物ですね!

 
夏の柄は、紫陽花・もみじ・朝顔・笹・竹・柳・菖蒲・あやめ・とんぼ・など
夏のカラーは凛としてひんやりとした印象がでる、モノトーン色を選ぶと素敵です。
夏の暑さを涼しい印象にしてくれる寒色系の色が夏にぴったりです!
一見、紅葉は秋を連想させますが、夏から秋の変わり目である8月の終わりあたりから着ると着物上級者の仲間入りです。
積極的に季節を先取りしていきましょう!
着用する時期は6月〜8月程度です。紅葉柄は紅葉が終わるまで大丈夫です。
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参照元:http://blogs.yahoo.co.jp/wwide1225/62082240.html
モノトーンをベースに紫陽花がたくさんちりばめられていて、涼しげで大人な感じのコーディネートですね!
 

秋にふさわしい柄は紅葉、萩、桔梗、撫子、山茶花などがあります。
秋のカラーは、涼しげな夏のカラーとは対象に、茶色や深みのある赤で寒くなる季節に温かみを演出します。
着用期間は9月〜11月程度です。
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参照元:http://kimono-kirunara.com/あけびに葡萄は秋の帯?/
こちらの帯の柄は、アケビやぶどうに栗といった、秋の果実が満載で可愛らしいですね!
 

冬にオススメの柄は菊・南天・松竹梅があります。
但し、寒椿・水仙・梅・椿などは2月頃から着る柄になります。
自然の色がなくなる冬は、華やかさがあるメリハリの利いたカラーでコーディネートをしましょう!

着用期間は12月から1月程度です。
 
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参照元:http://blogs.yahoo.co.jp/wwide1225/62710862.html
冬の柄だと南天柄の着物が定番です。冬の寒々しい空地もヴィヴィッドな印象で暖かい気持ちになりそうですね!
 

季節ごとに違う柄の着物を揃えるのも大変ですし、どうにか使いまわせる着物や方法はないの?というご質問がよくあります。
使い回しではないですが、1年を通して着用できる、着物の定番柄がいくつかありますのでご紹介いたします。
1着持っているといざという時に便利です。

 


出典:http://fujiya-kimono.jugem.jp/?eid=124
蝶というと春を思い浮かべますが、こちらは1年を通して着られる柄です。
蝶柄は歴史が古く、歌舞伎や能装束にも良く使われる柄であり、また出世ができるという縁起担ぎの柄としても古来から好まれていたためと伝えられています。
このような理由から蝶柄は一年を通して着用ができます。
 


出典:http://www.haregi.com/sp/itemdetail.php?im_number=48
春の代名詞ともいえる桜ですが、最近では日本を代表する花でもあるため、季節を問わず一年間着ることができると言われています。
ですが、着物の桜の咲き具合によって使い分けされた方が、粋であると思います。
例えば、
つぼみの桜模様……花が満開に咲く前
満開に桜が咲いている模様……桜の満開の時期まで
花弁が散っている模様……満開の時期
といった使い分けもできます。
 


出典:http://hotta.shop-pro.jp/?pid=37745418
架空の草花のモチーフは、季節を気にせず通年着用しても大丈夫です。
 

吉祥文様と有職文様の柄は季節を問わず、結婚式の披露宴などの格式の高い席にぴったりの定番柄です。
 

吉祥文様

吉祥文様は縁起が良く不老長寿を願う柄付けのことです。祝いの席に好まれて使用されます。
代表的なものでは、鶴・亀・鳳凰・龍・松竹梅・四君子(しくんし)・牡丹・宝尽くしなどがあります。
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参照元:http://www.kanaiya.co.jp/mame/08-03.gara.htm
吉祥文様の鶴で、とても気品を感じる柄ですね!祝いの席に来ていきましょう!
少し大人っぽく感じる方もいらっしゃると思いますが、結婚式など格式のある席の場合にはふさわしい柄かもしれませんね。

有職文様(ゆうそくもんよう)

平安時代から公家の装束・調度などに用いられ、中国唐朝の文様を日本化したもので、伝統的な文様です。
代表的なものとしては、立涌(たてわく)・丸文(まるもん)・菱文(ひしもん)・花菱(はなびし)襷文(たすき文)・七宝(しっぽう)
などが挙げられます。
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参照元:http://www.kanaiya.co.jp/mame/08-03.gara.htm
有職文様である菱文です。こちらも格調高い雰囲気が伝わりますね!
複雑で幾何学的な文様が大人の雰囲気を醸し出していますね。

 

帯を決める前に着物を決めてから、着物の柄やカラー・格を合わせて選ぶ必要ばあります。
帯から先に選んでしますと、なかなかその柄に合わせた着物を選ぶのが難しくなってしまいます。

 


出典:http://www.eternel.info/?p=1916
夏の柄の笹に合わせたコーディネートですね。
帯は着物が主張しないため、いい感じにアクセントとして帯が目立っていますね。
まずは、着物をきめてから、合う帯をチョイスすることが失敗しないために重要です。
 

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出典:http://hibitakara.exblog.jp/i4/5/
暗めの紫色にベージュを合わせたシックな印象の秋のコーディネートです。
2色だけのためとてもシックで大人な雰囲気を出すことができます。
あえて絵柄をなくして、カラーの組み合わせで秋を表現するする方法ですね。
 

 


出典:http://kimono-yayoi.jugem.jp/?eid=1227
艶やかな菖蒲の絽縮緬と、帯にも藤の花を使った春満載のコーディネート。
着物だけでなく、帯で季節を表現してみても楽しいですね。
 

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出典:http://www.otona-beauty.com/521sat春夏の着物-8333.html
夏の代表的な柄、とんぼを取り入れた1着。
合わせる帯も、白でさらに涼やかさを印象付けて。
夏着物と帯の合わせ方は、着物の透け感とのバランスを考えると、やはり帯も軽く、また透け感が大きいものをあわせた方がベターです。
 

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出典:http://www.eternel.info/?p=2887

こちらはベージュ系のカラーでコーディネートをまとめています。
温かみのあるベージュが秋らしい落ち着いた雰囲気を醸し出している上に、帯に描かれた芝草のさざめきがまた秋の訪れを感じさせてくれますね。
バッグも全て同系色の茶色でまとめた上質でシックな装いの完成です!
 


出典:https://tam1sensa1.wordpress.com/2012/01/

冬にぴったりの柄、菊が表地全体に施された冬らしい1着。
くすんだ印象にならないよう、明るいピンクの帯と白の帯締めでメリハリを!
自然の色がめっきりと少なくなる冬は、こうした華やかさを加えたメリハリの利いたコーディネートを楽しみましょう。
 
 
いかがでしたか?
その柄やカラーから季節を表現できる着物は、そこでもセンスの見せ所!といった要素もあり、選びがいもあって楽しいですね。
また、その季節の柄が直接入っていないにしても、例えば選ぶ着物や帯のコーディネートでその柄のイメージを表現してみるのも、また粋で楽しいかもしれませんね!
ぜひ、お手持ちの着物や、お好きな柄がいつ着るべき柄か、確認して活用してみてくださいね!
 

 

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