卒業袴によく似合うヘアースタイル（髪型）を写真で集めて紹介 |

2015年ももう終わりですね。
年明け少しすると、すぐに卒業シーズン！
大学・短大の卒業式では、卒業袴を着る方も多いですね。
学生生活最後のイベントである卒業式の装いのために、一番最初に選ぶのは着物と袴だと思います。
ただ、髪型を決めるのは最後だという方も多いはず。
そして、その髪型。髪型って悩むものです。
袴に似合う髪型って分からないですよね！
髪の長さと好みのスタイル、さらには袴との相性も考えなくてならないと思うと、けっこう大変なのではないでしょうか？
今回は、卒業袴の印象も踏まえて、似合うヘアースタイルを写真に集めましたのでぜひ参考にしてみてください。

そもそも、
「和服について伝統と流行について知識がなくて、髪型をどうあわせたらよいかが分からない」とよく聞きます。
ちなみに・・・
女性の袴の歴史は明治・大正時代にさかのぼります。

参照元：「ミュージアム・研究室学ぶスタイルの変遷海老茶式部登場～女学生スタイルの移りかわり」
明治期、女学生は、教養ある女性を代表する存在で、時代風俗の象徴として注目されていましたが、そのスタイルは変遷を極めました。当初は町娘の着流しスタイル（和服に丸髷）でしたが、椅子に座り授業を受ける際、裾が乱れるとの理由で、男袴の着用が強要されました。しかし袴は男性のみが用いるものとして着用には反対が多く、明治16年に廃止されます。
同年に鹿鳴館が設立され、初代文部大臣森有礼が洋装を奨励しましたが、ふたたび国粋主義が強まる中で明治22年に暗殺され、洋装は廃止されています。その後再び着流しに戻りますが、機能面の問題から、当時華族女学校が採用していた紫色の女はかま（ちょうちんハカマ、股がないスカート状の袴）の色を替え着用するようになり、明治30年代半ばに定着しました。
ちなみに、紫は当時華族が用いる高貴な色で、そのままでは畏れ多いことから紫はタブーとされ、それに代わる色として海老茶色が多かったところから（紫式部ではなく）海老茶式部と呼ばれました。なお、女学生は明治33年に1万人、35年には2万人を数え、粗製濫造と呼ばれましたが、まだまだ少数で、庶民から見れば手の届かない存在でした。

教育を受けることのできる女性というのは少数の富裕層の娘に限られており時代の最先端でした。
女性が袴を穿くこと自体がニュースタイルだったわけですから髪型も自由にアレンジしていました。

当時、最先端の乗り物だった自転車に乗る女学生。女袴を穿き、髪を高く結い、革靴を履いて通学しました。

当時、教育を受けることのできる女性というのは少数の富裕層の娘に限られており時代の最先端だったようです。女性が袴を穿くこと自体がニュースタイルで髪型も自由にアレンジしていたようです。

着物を着たときの髪型のポイント

「襟足をすっきりさせる」です。
そのため、ロングの場合はほとんどといっていいほどアップスタイルになります。
下ろす場合でも、ひとつにまとめて横に流したりします。
また、ショートは着物が似合わないと思われがちですが、「襟足をすっきりさせる」というポイントからも着物に合う髪型です。

卒業袴にぴったりな髪型アレンジ例

【ロング〜ミディアム編】

かっちりと着崩すことなく着付けられる卒業袴の髪型には、雰囲気をやわらげる、ゆるふわなアレンジが多いようです。

＜編み込みアレンジ＞

最近は「編み込み」アレンジが流行っています！

参照元：http://beauty.hotpepper.jp/slnH000181847/style/L000790581.html
アップではなく、ルーズにおろして編み込みヘアースタイル。
小さめな花を散りばめることで、かわいさの印象になります。
ふんわりとしたシルエットが袴の直線的な硬さを和らげてくれます。
レトロ風や和風な色使いなど、甘さを抑えた着物と袴にピッタリです。

●編み込み部分にヘアピンをさしてアレンジ
参照元：beauty.rakuten.co.jp

ヘアピンをさすことで、アクセントになり、上品な印象にもなりますね。

●おでこ出し編み込みフィッシュボーン

参照元：broto-hairmake.com
おでこを出していますが、気品あふれる袴姿になります。

＜ハーフアップストレート＞

卒業袴の定番！ストレートのロングヘアの方にオススメです。

参照元：http://beauty.hotpepper.jp/slnH000076311/style/L000218217.html
髪飾りをかんざしにしたところが上品であり、レトロな女学生の雰囲気で袴の王道とのヘアスタイルです。

＜ループアップアレンジ＞

カチューシャのようなループでまとめすぎないキュートなアップスタイル。
参照元：http://hairstyle.best-salon.net/style/index.php?act=vote&id=1455&style=6
古典的な着物、エレガントな着物、かわいい袴スタイルにもよく合います。着物の色柄に合わせ、髪飾りをかんざしやリボンに替えてみても違った雰囲気が楽しめます。

＜ふわふわのやわらかい雰囲気＞

フロントからのツイスト編みで顔まわりがふわふわとやわらかい雰囲気なアレンジ。

参照元：http://beauty.hotpepper.jp/slnH000042851/style/L000472028.html
かっちりと着付けられる袴に、ソフトでエレガントな印象を与えてくれます。
大ぶりな花など、髪飾りなら何でも似合います。
シンプルな袴、レトロな袴にも映える髪型です。