本当にわかってる!?季節に合わせた正しい着物の選び方とは?


wyb5
着物に興味を持ち始めたばかりという皆さん、
着物って季節にによって仕立てや柄、カラーに違いがあるということ、
ご存知でしたか?
季節によって着用するべき着物が違う、ということは何となくはわかっているつもりではいるけれども、季節の変わり目などの微妙な時期についてはどうチョイスしてよいのかわからず、なんだか難しい・・・
そんなお悩みのお声もよく耳にします。
そんなお悩みにお答えするべく、今回は季節に合わせた正しい着物の選び方について、その仕立てや柄、カラーなどの観点から具体的にいつごろ着用するべきかお伝えしたいと思います!
これからの着物選びの参考にぜひしてみてくださいね!

着物の選び方〜春編〜

草花の息吹を感じるような、暖かな印象の着物を選んでいきたいですね。
一般的な「春」と言われる3月から5月については、「袷」と呼ばれる仕立ての生地を選びましょう。
その「袷」とは、生地を二枚縫い合わせた、裏地のある着物のことです。
和服、といえば大半はこの”袷”着物。
裏地がついたこの着物は、ゆかたとは異なり透け感がなく、着る時期がいちばん長いので、街でよく目にしていると思います。
1年を通して、最も着超する時期が長い着物、とも言えますね。
また、春にふさわしい柄、と言えば、桃・桜・菖蒲・藤・椿・牡丹など春の着物に使われる柄になります。
カラーはピンクや若葉色など、優しいパステルカラーが柔らかい春にぴったりの印象です。

kake2
出典:http://www.bbth.co.jp/kisste/post-20/

袷着物の生地。
表と裏の生地が異なり、裏地が付いていることがわかります。
また、春の柄である椿が描かれている上に、淡いピンクと爽やかなグリーンが暖かい春の訪れを感じさせてくれますね。

着物の選び方〜夏編〜

うだるような暑さを微塵も感じさせない、クールで凛とした表情に着物もコーディネートしたいですね。
着物についても洋服と同様、「夏着物」と呼ばれる仕立てを着用しましょう。
特に7、8月の盛夏には絽(ろ)や、紗(しゃ)、と呼ばれる透け感のあるように織られた絹のものや、透け感のある生地の1枚仕立ての「薄単衣」を選びましょう。
ちなみに麻素材のものも見た目だけでなく、機能的にも盛夏にぴったりだと思います。
さらに、紫陽花・もみじ・朝顔・笹・竹・柳・菖蒲・あやめ・とんぼ・など夏を連想させる柄が適当ですね。
季節の柄を取り入れる上で重要なポイントは、ひと足早い季節の柄をチョイスすること!
8月のも終盤に差し掛かると、もみじを取り入れる、といった具合に季節の先取りをすることが着物のコーディネートでは「粋」と呼ばれます。

copy="YES" SH901iC

出典:http://kimonokimo.exblog.jp/10013159/
涼を呼び込んでくれそうな薄いブルーと濃いブルーのコントラストがなんとも爽やかなコーディネートですね!
もみじで季節の先取りをされているところも何とも粋に映ります!

着物の選び方〜秋編〜

10月、11月といった、少し肌寒くなってきた、実りの秋には、春と同様、仕立ては二枚の生地を縫い合わせた「袷」を着用しましょう。
さらに柄は、紅葉・萩・桔梗・撫子・山茶花など秋の代表的な草花を、チョイスすべきカラーは、涼を取り入れた夏とは逆に、茶や深みのある赤などで温かみを演出します。

c14379ec-s
出典:http://blog.livedoor.jp/amic0/archives/52345768.html
深い温かみのある柿色が、実りの秋を感じさせてくれるコーディネートですね!
小物も同色でまとめている点が素敵です。

着物の選び方〜冬編〜

春、秋と同様に「袷」の着物を着用しましょう。
もちろん、12月から2月にかけては秋に比べずっと底冷えするこの時期はインナーを重ねたり、アウターを活用したり、上手にバランスを取ってみてくださいね。
チョイスすべき柄は、菊・南天・松竹梅などが適当です。
2月ごろからは、寒椿・水仙・梅・椿など少し春を意識した柄をとりいれるのが、また「粋」ですね!
自然の色がめっきり少なくなる冬は、秋のやわらかい色合いから、明るさと華やかさを加えたメリハリの利いたカラーのコーディネートでまとめましょう!
img_0

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/wwide1225/62710862.html
冬の柄の定番、南天柄の着物。ヴィヴィッドなカラーが冬の寒々しい空気も吹き飛ばしてくれそうですね!

どう着る!?6月や9月といった微妙な時期!

季節によって選ぶべき仕立て、また柄がある、といったことは理解できたけど、
真夏のような暑い日もあれば、早朝は肌寒い・・・と感じたりする6月、9月。
こんな微妙な時期にはどういった着物をえらぶべきなのでしょうか?

一般的に、6・9月という季節の変わり目には単衣(ひとえ)のきものを着用しましょう。
単衣とは、上記で説明したは秋から春にかけて着用すべき袷の、裏地が無いタイプの着物のことです。
裏地が無い分、軽くて涼しいのが特長です。
気候的にも似ている6、9月は、着物に関して言えば同様の単衣を着用するのですが、選ぶべき帯は違っていることを忘れないでください!
気を付けたいのは、6月に単衣を着るときは夏帯を合わせるのですが、同じ単衣の着物を9月に着る場合には、それに合わせる帯は単衣であるか、それほど重くない冬に使用する帯を着用します!
そして柄に関しても、それぞれ同じ夏をイメージするのではなく、6月はあじさいや波といった夏と同様の柄を、9月は秋と同様の、もみじや栗といった柄をチョイスしましょう。

関連記事:夏着物によく合う帯をおすすめします!

関連記事:この秋、おすすめの着物と帯のコーディネートを紹介します!

関連記事:この冬、オススメの着物コーディネートを紹介します!

 

 

 

 

 

 

いかがででしたか?
それぞれの季節に合わせて仕立てを選び、また絵柄を表現する和装は
本当に奥が深い分、ちょっとチョイスに悩んでしまうところもありますね。
ただ、最近は春夏秋冬が昔ほど分からなくなっている、と言われるだけに、
難しく凝り固まって考えずに、例えば肌寒いな・・・と感じる初夏の早朝のお出かけに
単衣ではなく敢えて袷を着用したり、と臨機応変にチョイスしても問題はないそうです。
また、迷った場合は呉服屋さんや着物レンタル業者さんに気軽に問い合わせてみても
いいかもしれませんね!
季節に合わせた着物選びを楽しんでみてくださいね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

成人式 レンタル 東京